guldeenのはてブロ

まとめて言及したい記事を書く際に、ここを使う予定です。

デジイチに関する覚え書き

ども、guldeen(『ガルディーン』って読むんだよ。知らなかった方は、この機会に覚えてください)っす。

はてなブログ開設そうそう、書くネタがこれかよ!って感じですが、いちおう“カメラ屋店員”だった事もある自分としては、このネタはスルーできなかったので。

「デジタル一眼レフ買いたいけど、どれにすれば良いかわからない」という記事に多くの反響が返ってきたぞ!

わざわざカメラ専用機を買うことの意味

iPhoneに限らず現在の携帯通信端末機器には、必ずと言っていいほど『内蔵カメラ』が装備されています。2010年代以降の機種に内蔵のカメラは、L判(現像ショップではサービス判、なんて言ったりも)でプリントする・あるいは「写メール」等の用途なら、とくに不都合を感じさせないくらいの高い品質の画像が撮影できます。ふだんから通話・メール送受信やウェブ閲覧に使ってる端末で、静止画・動画が撮影できるわそれを特定・あるいは不特定の人に送信(※ツイッターなどのSNS)もできるわとくれば、そりゃ社会的に普及しますよね。

そういった風潮もある一方で、ではなぜ少なくない数の人たちがカメラ専用機を所有する例が多いのでしょうか。

端末内蔵カメラが苦手で、一眼レフが優れているところ

そもそも、内蔵カメラには『光学ズーム』が付いてないのが普通ですが、それ以外にも根本的な問題がいくつかあります。

露光の幅(ダイナミックレンジ)や感度の問題

ファイル:CCD SIZE.png

上はウィペディアの記事・CCDイメージセンサーからの引用ですが(※リンク入れ替えました)、フルサイズ(36x24ミリ)以下にいろいろなサイズの物があるのがわかります。ちなみに携帯電話や小型デジカメのセンサーは、図の中の一番小さい1/2.3型か、それ未満の大きさしかありません。小指の爪ほどのこんな小さな面積に、800万や1千万という数の画素がぎゅっと詰め込まれてるんですね。

初めての方に贈る、デジタル一眼レフカメラの選び方まとめ

センサーサイズで選ぶデジタルカメラ

同じセンサーサイズで比較すると、画素数が少ない方が1画素あたりの面積が大きくなり、光の取り込み性能はあがります。単純に画素数が多ければいいわけではない理由はこの辺りにあります

この記事の「光の取り込み性能」という部分がピンと来ない人が多いかもしれませんが、おおざっぱに言えば『露光の幅』(ダイナミックレンジ)―目も眩むような明るさから、月も出てないような夜の漆黒の闇まで―のことです。音の大きさで言えば、「羽根がかすかに落ちる状況から、耳をつんざくような戦闘機のエンジンまで」といった感じでしょうか。

また、人間など生き物の目と違って、デジカメが再現できる露光の幅というものは、意外に狭いものです。
(これの技術的な解消方法としては、近年だとiPhoneにも機能として装備されている「ハイダイナミックレンジ合成」などがあります。が、今回の説明の範囲を大きく超えますので、ここでは触れません)
ただし、たとえば「録音の時に“割れた”音を、あとで艶やかな音にする」方法が事実上存在しないのと同様に、撮った際に「白飛び・黒ツブれな部分が両方含まれる」画像の修正方法はなかなか無いわけでして、となれば『撮影の際になるべく、白飛び・黒ツブれを無くすようにする』のが基本ではあります。つまり、ここで「露光の幅が広い」撮影素子を搭載しているカメラを使う事の意味が出てくるわけです。

そして、センサーサイズが同じなら、画素数が少ないほうが『露光の幅が広い』という事は、逆に言えば『画素数が同じならセンサーサイズの大きい方が、露光の明暗の許容幅が大きい』、とも言えるわけです。すなわちそれは「携帯端末や安価な小型デジカメは、逆光など露光幅の大きい景色や場面が、原理的に苦手」、という事でもあります。またそれは、たとえば暗い場面で感度を上げた場合の、ノイズの乗り方にも影響してきます。当然、センサーのサイズが大きいほうが、ノイズへの低減対策などでは有利に働きます。

ピントの合う速度・連射の問題

ミラーレス一眼の大半や小型デジカメも含めてですが、携帯端末カメラの弱点の一つとして「ピントの合う速度が遅い」という点が挙げられます。携帯端末や小型デジカメの多くは、イメージセンサーに映っている画像のメリハリを検出しながらレンズを動かす、という動作でピント調節を行なっています。

デジカメ「超」基礎解説:「コントラスト」「位相差」2つのAFを理解する - ITmedia デジカメプラス

上記記事で説明されていますが、小型カメラや携帯端末ではイメージセンサーをピント検出用素子にも兼用できる(=構造の単純化=コストダウン)という利点から、大半がコントラスト検出方式のオートフォーカス(AF)を採用しています。ただし、後述する位相差方式AFと比べて、原理的にどうしてもピントの検出に時間がかかってしまう欠点があります。

いっぽう、一眼レフ(一部のミラーレス含む)が採用しているのが、位相差検出AF方式です。ファインダーを覗くとレンズからの光景が見えますが、これはミラーで反射されて導かれた光を見ている状態です。レリーズボタンを軽く押し込むと、全自動モードなら露光の調節(絞りやシャッター速度の計算)とピント合わせが、同時に決定します。
この状態のままレリーズボタンをさらに深くグッと押し込む事で、ミラーが跳ね上がって視界を一瞬さえぎったのち、シャッター幕への光路を作ります。
あとは、先ほど決めたピント・絞り・シャッター速度で露光がスタートし、イメージセンサーが感じ取ったデータを基にして演算処理が行なわれ、最終的にJPEG・RAWなどの画像データとしてメモリーカードに記録される、というわけです。

さてその際、一眼レフでは、ピントは「どのようにして」測定・決定されるのでしょう?

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/93/TTL-5.jpg

上の図は一眼レフカメラの断面図ですが、左から入ってきた光が大きいミラーの中央を通過し(ハーフミラーになっている)、さらに付属の小さいミラーで、内側の下部に導かれています。この(図で言うと)緑色の部分に、イメージセンサーとは別個の、オートフォーカス測定用・露光情報取得のための素子が内蔵されています。

で、いろいろと説明しようと思っていたところ、キヤノンさんのサイトに説明ページがあったので、リンクを張ってみます。

キヤノンカメラミュージアム|技術館-技術レポート 2011年9月号|快速・快適なオートフォーカスの仕組み

ページの中ほどに説明がありますが、「像の位相ズレの量をAFセンサーで検出し、このズレが最小化される(=ピントが合う)ようにレンズを動かす」ことでオートフォーカスを実現しているわけですね。
そしてこのAFセンサーですが、上級機ではたくさん・廉価機では必要最小限なだけ・配置されています。そしてその差が、性能や価格差となって反映されているわけです。

このAFセンサーですが、縦・あるいは横の位相ズレを電気的に検出している関係で、ブラインドや格子越しなどの『縦・あるいは横に規則正しく並んだ被写体』や、青空や白壁のような『そもそもメリハリがあまり無い被写体』が基本的には苦手です。(まぁそれを言ったら、こういうタイプの被写体は、どのカメラでも苦手なものの代表例なのですが…)
また、高級機では縦・横の両方のズレ検出センサーが幅広く配置してあり、廉価機では中央部以外は「縦・または横“だけ”」のズレが検出できるセンサー配置になっているものが大半です(ただし、動きの少ない被写体を撮る際は、それほど不都合はない)。カタログに「クロス測距」とある場合は、これを意味しています。
(※このクロス測距点の配置ですが、廉価・中級機は真ん中1点のAFポイントのみ、高級機は複数ポイントに配置、というパターンが多いようです。ちなみに、キヤノンのKISS X6iや7Dは9点/16点のAFポイントすべてがクロス測距・廉価なフルサイズ機の6Dでは11点のうちの中央のみ、といった違いもあります)

もうひとつの点が、「内蔵バッファメモリ」・つまり『連射』の問題です。
そもそもどんなデジタルカメラでも、撮影の際には「撮影・演算処理→メモリーカードへの画像書き込み」というプロセスをたどります。この部分の処理速度が遅ければ、1秒間に連続して撮影できる画像の枚数は大幅に減ってしまいます。つまり、『シャッターチャンスを逃す』事につながります。
そもそも、世間の被写体の大半は、撮影者を待ってはくれません。子供・動物・スポーツ場面・列車や飛行機・波や嵐や大自然の中の動き…。そういった「一瞬を切り取る」のであれば、連射性能が高い機種を選ぶのは、必然的な話です。いずれにせよ『高級機は動いている被写体に強い』のは事実なので、この点を用途でどう割り切るかで、選ぶカメラも決まってくると思います。
(蛇足ですが、7Dは秒間8枚/6Dは4.5枚。ただしフルサイズ/APS-C機などの違いもあることに注意)

で、どれ買えばいいのよ

自分の撮りたい物が、動き優先か・フルサイズな事の優先か、による感じはします。
キヤノンで言うなら、液晶画面の角度調節が可能でライブビュー撮影もできて(もちろんハイビジョン動画撮影も可)、感度25600までいけて撮影画像のリサイズもOKな KISS X6iも捨てがたいんですけど、連射が秒間4.5枚で(絞りやシャッター速度などの値を変更するための)電子ダイヤルが1個だけ(※上級機は2個)、って点が、やや躊躇するんですよね…

あと、他の方も言ってますが、レンズ選び・ちょう大事。
フルサイズ機にはAPS-C機専用レンズは嵌まらないので、将来に本体を乗り換える際には今までのレンズがムダになってしまう事も。
もっとも、キヤノンの現行のキットレンズは、けっこう優秀です。手ブレ補正が標準で付いてるし、レンズ描写も可もなく不可もなくオーソドックスな写り。ただ、開放F値がやや『暗い』。んで、そこから「もっと写りのいいものを…」と捜し求めると、気付けば1本10万円超のレンズをそろえている・いわゆる『レンズ沼』にハマっている状態に。

この条件で言うと、単焦点レンズで安価なものが挙げられますが、以下の2本は持っておいてもソンでは無いかな、と。なんせ、安いし。

Canon EFレンズ EF50mm F1.8 II 単焦点レンズ 標準

Canon EFレンズ EF50mm F1.8 II 単焦点レンズ 標準

Canon EF40mm F2.8 STM [EF4028STM]

Canon EF40mm F2.8 STM [EF4028STM]

ではー。:-)